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近代詩 現代詩
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近代詩 現代詩
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汚れつちまつた悲しみに…―中原中也詩集 (集英社文庫) (集英社文庫)


中原中也
¥ 380 通常24時間以内に発送
★★★★★

汚れつちまつた悲しみに…―...
30歳で夭折した詩人「中原中也」としてではなく、一詩人である「中原中也」の作品集 として読んでほしいと思います。 ついつい作者のプロフィールを気にして作品を読みがちですが、その辺のことはあえて 無視して、純粋に作品だけを読むと、その詩のよさがわかると思います。 私は「冬の長門峡」が好きです。 繊細、儚さ、大人になるにつれて忘れていく感情。 若くして生涯を終えた、中原中也の言葉は、今の時代でも色褪せません。 1つ1つの詩をゆっくり味わって読めば読むほど 深く綺麗な世界が広がっていると思います。 美少年で若くして散った詩人。 詩も美しく・・・。 しかし、私は、中原中也の詩の中に、泥臭い青春が見える。 現実に唾する若者の姿が見える。 天才詩人の詩を私ごときが、理解することはできないけれど。 中原中也の泥臭さは、私を刺激する。 「詩」なんて、18歳までに読むものだと思っていた私の考えを、ひっくり返した。 今読んでこそ、わかる箇所がいくつもあった。 彼は、ちゃんと生身の女の詩も書き、人の人生をひっくりかえすようなとんでもない詩も書いている。 その後、なにくそと、生き...

新編宮沢賢治詩集 (新潮文庫)


宮沢賢治 天沢退二郎
¥ 540 通常24時間以内に発送
★★★★★

新編宮沢賢治詩集 (新潮文...
賢治の詩初めて読んだのは高校教科書の「永訣の朝」でした。かなしさの中にも何か透明なうつくしいものがありました。この詩によって私は初めて、宇宙、命、愛 といった何か根源的なものを感じたような気がします。初めてこころの深いところにつながる書に出会ったと思います。以後、そのような本にまた出会うことがありました。「にあんちゃん」もその一つでした。 賢治の眼に映った岩手の自然の風景を、ささっとスケッチして掴まえてきたような詩がいっぱい。青白い光を放ちながらぺかぺかと明滅する鉱石の間を、しゅうふっふと息を吐きながら、岩手軽便鉄道が走っていたり。海のように光る山から、ホウと声を立てながら風が走ってきたり。すきとおった景色が、幻燈機が映し出すスクリーンを流れていく・・・・・・。そんな気がして、不思議にいい心持ちになりました。 また、賢治のすぐ下の妹、とし子(宮澤トシ。1898-1922)の死に立ち会った賢治の深い悲しみを、妹に呼びかけるように歌ったいくつかの詩に、胸がぐっと詰りましたね。「永訣の朝」「松の針」「無声慟哭」の三つの詩。 それから、「早春独白」の中、次の詩句がいいなあ。くらくらっと...

わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集


金子みすゞ
¥ 1,260 通常24時間以内に発送
★★★★★

わたしと小鳥とすずと―金子...
金子みすずさんの詩は優しいです。 その優しさが、何か生命いのちの根源的なところから来ているような気がします このようなこころの深いところに届いた本をいくつか紹介したいと思います。 おそらにはてはあるの? (単行本) 詩集 念ずれば花ひらく (単行本) にんげだもの (単行本) クリスマスのプレゼントでもいいし、何の記念日でなくても読んで喜んでいただけたら嬉しいです。 金子みすずさんの詩はいつも深いものを感じます。宇宙の深さや人間のいのちの深さを感じます。そして、すべての生きものに対する みすずさんのやさしいこころを感じます。若いみすずの心には 子どものようないたずら心も 母のようなおおらかで温かい心もあったのでしょう。 リズミカルでやさしい言葉が、「生きたみすず」となって こちらに伝わってくるようです。 私は、「しょうじ」という作品が好きです。 自分の幼いころを思い出しました。 作者の感性、目線、どれをとっても驚かされます。ある時は蜂の目線から、ある時は宇宙の目線から、魚の目線から、子供の目線から。彼女の感性は、あらゆるところに及んでいるようです。彼女の不幸な境遇と、彼女の...

中原中也詩集 (新潮文庫)


中原中也 吉田ヒロオ
¥ 500 通常24時間以内に発送
★★★★★

中原中也詩集 (新潮文庫)
中原中也の詩に出会ったのは高校一年の時でした。当初から独特のリズム感、詩が持つ世界の空気感に惹きつけられていました。高校二年の時、教科書に載っていながら授業で取り扱わなかったのをきっかけに購入、有名な詩以外にも魅力的な詩ばかりで買ってよかったと素直に思いました。哀切な響きと、それを包み込むような言葉の柔らかさと温かさ。またそれとは違って、悲しみに胸が締め上げられるような攻撃的なものまで、本当に感動しました。高校時代にこの詩集を読んだときには、あまり好きになれなかった。 でも、浪人しているときにもう一度読んだら、胸が締め付けられるようだった。 心になにか暗いものを抱えてる人が読むとヤバイ詩ばかりです。中原中也の詩は独特です。 難しい言葉も表現もありません。 しかし読むたびに新しい発見をする、そんな詩です。 中也は生まれながらの詩人です。 彼にしか作れないリズムや言葉があります。 彼にしか見えない幻の世界もあります。 それらが実に、真実味を帯びた情景描写を生み出すのです。 もし誰かが中也の詩の特徴を活かして詩を書いたとしましょう。 たとえそれがどんなに素晴らしい詩だとしても、 その詩...

悪の華 (新潮文庫)


ボードレール 堀口大学
¥ 660 通常24時間以内に発送
★★★★★

悪の華 (新潮文庫)
フランス語のできない浅学の者の意見ですが、フランス象徴主義文学の先駆者にして、現代の「悲哀」をここまで壮絶に描いた詩集は無いと思います。注目すべきは、身の毛のよだつような情景描写の精緻なリアリズム。パリ情景における『七人の老爺』とは、まさにボードレール自身のいる世界(神は7日で世界を創られた)そのものの象徴ではないでしょうか。阿片熱と鬱に侵された、あまりにも現代の悲哀を知りすぎた詩人の傑作であり、『巴里の憂鬱』と一緒に読まれたい。ボードレール。いろいろと問題のあった人のようですが、詩人としてはとてもカッコイイ人です。「悪の華」というこのタイトルがもうカッコイイ。 ただ、この世界が嫌になっている人はかなりはまっちゃうと思います。 実際、私も受験の1ヶ月くらい前に彼に出会い、勉強を辞め、詩人になるのだ!と詩を書き始めてしまいました。まあ、いい思い出ですが。 そういうわけで、人によっては不気味な精神世界をさまようことになるかもしれません。お気をつけていってらっしゃいませ。堀口大学氏の作品として読む方が良いかもしれない。 ボドレール氏のとして読むのならば、原文を読んだ方が手っ取り早い。 読...

智恵子抄 (新潮文庫)


高村光太郎
¥ 420 通常24時間以内に発送
★★★★★

智恵子抄 (新潮文庫)
「レモン甘いか酸っぱいか」と軽い調子で言って笑い合っていた高校時代には、『智恵子抄』の奥深さなんて まだまだわかりませんでした。 学校では教材としてしか習いませんし、夫婦の重みや愛しさを理解するには、それなりの歳月と経験が必要 だったと思います。 光太郎も智恵子も、互いに相手のことを愛し切ったのでしょう。 ただ、それを表現し切るだけの言葉を、光太郎が持っていたかどうかは不明です。 言葉が思いの丈すべてを表現でき得るものとは言い切れませんから、光太郎も詩を生み出すにあたっての 並々ならぬ苦労があったかと思います。 そうやって後世に残された『智恵子抄』…男女の深い情の通い合いを感じます。自分が青臭い学生だった頃はこの本に酷く反発したものだ。 結局は死んでいった妻をネタにして詩集を出すなんてwと。 しかしそれから20年過ぎてこの詩集を読んでみると涙が出てくるのだ。 なぜだろう…。 たぶん、光太郎は誰かに智恵子を憶えていて欲しかったのだ。 子供もなく光太郎のみに生きていた智恵子には友人もいない―光太郎の為に 自ら切り捨てた―その智恵子が自分を愛した事実は自分しか憶えていない記憶だ。 誰か...

中原中也詩集 (岩波文庫)


中原中也
¥ 903 通常24時間以内に発送
★★★★★

中原中也詩集 (岩波文庫)
才能あるものは夭折する運命なのですね。 退廃的な美しさがある。 安っぽい恋愛小説を高いお金を出して読むより、 こちらのほうが余程、ロマンがあります。 通常詩というものは、一つ一つのセンテンスの中に豊富な形容詞や言い回しが、数珠つながりと化していて、そのテクニカルな連結方法や纏め方に、言葉自体以上の深みと魅力を感じるのだが、中原中也の詩集は、一つ一つの文その物にはこういった知恵の輪はほとんど無く、しかし1つの詩を読み終えると、その詩が世界観として映画のワンシーンのように視界に浮かび上がるような、そんな魅力がある。 だからまるで風景画。しかしゴッホのように荒々しい色使いではない。もしこれを詩としてではなく、何気なく友人知人の言葉として、もしくは街の広告の一部として耳にしていたら、その魅力に気づけていたかどうか?というほどの薄味で、静かに、寂しく、ぼんやりと、淡々と、喜怒哀楽しているのである。 ので、詩自体は子供でも十分に解せる会話文クラスの易しさで構成されているにも関わらず、精神的に落ち着いていなければ、これは中年・老年者にも理解不能な魅力であろう。詩人だなぁ、...

萩原朔太郎詩集 (岩波文庫)


萩原朔太郎 三好達治
¥ 840 通常24時間以内に発送
★★★★★

萩原朔太郎詩集 (岩波文庫)
「なまものの匂い」が立ちこめる病んだ世界が描かれているが、読んでいるこちらの感受性を柔らかくさせてしまう魅力が、この人の詩にはある。 だから、私は、じぶんの心が見えなくなった時に、つい、この詩集の頁を繰り返し開いてしまう。 この人は、詩の中で「腐りかけの美」を切ないほどに表現する。 たとえば、 春の性欲のなまめかしさを、「腐った貝」が「ちら、ちら、ちら、ちら」と漏らす「吐息」で表現してしまうというヘンタイさ加減や、 くちびるに紅をひいて、少女に変装し、「白樺の木」に抱きついて接吻し、ウットリしてみるこころの倒錯、また、 「のをあある とをあある やわあ」(猫) 「とをてくう とをるもう とをるもう」(鶏) 「てふ てふ てふ てふ てふ てふ てふ てふ」(蝶) 「ぶむ ぶむ ぶむ ぶむ ぶむ」(蠅) など擬音(擬態)化された生物たち。 こころが病みがちな人は、一冊、この詩集を手元に置いておくと良いと思う。希望の言葉で慰めるのではなく、一緒に病んだ世界へとドップリついてきてくれる(引きずり込んでくれる)のは、近代の詩人では朔太郎くらいです。 きっと眠れぬ夜の良き友達になってくれる...

金子みすゞ童謡集 (ハルキ文庫)


金子みすゞ
¥ 609 通常24時間以内に発送
★★★★★

金子みすゞ童謡集 (ハルキ...
まだ、金子みすずさんがほとんど世に知られてないころ、私は天文学者、佐治晴夫先生の講義の中で初めて金子みすずさんの詩を聞きました。その講義はただの天文学のお話ではありませんでした。我々が生まれた宇宙が、みすずさんの深いこころの宇宙で語られたのです。私は講演の間中、涙が止まりませんでした。みすずさんのファンの方は、是非、佐治晴夫先生の宇宙の不思議という本も読んで戴けたらと思います。26歳で夭逝したため、長らく埋もれていた詩人・金子みすゞ。しかし、その感性はしなやかで温かみに満ち、声なきものに心を吹き込みます。 いくつもお気に入りの詩に出会いました。 彼女の詩はリズム感も素晴らしいですね。いわずもがな!!でも、ほんとうに、読むたびに心が洗われ、他人にも自分にもやさしくなれます。小さくて安くって、たくさんの詩が載っているので、ぜひ買ってみてください。金子みすずさんについては、もう大勢の方々が書かれているので、本の体裁について。実は金子みすずさんの童話は子供が絵本で持っていたのですが、本屋でなにげなく文庫本として手にとって読み始めたら、、、藤村、朔太郎、中也の詩と同じ目線で読み始めたみすず...

ランボー詩集 (新潮文庫)


ランボー 堀口大学
¥ 380 通常24時間以内に発送
★★★★★

ランボー詩集 (新潮文庫)
一六歳から一九歳の間に内的情熱の総てを詩に賭けたアルチュール・ランボー。 よく言われるように、彼が早熟であるかといえば、私は必ずしもそうではない気がする。 彼は熟成してはいない、未熟で不安定な内面をそのまま言葉で表出させた情熱の人だ、という言い方の方が些か正しい気がする。 特に「太陽と肉体」という詩などからは、その豊饒なパッションの凄まじさに唖然とさせられる。若い時期にこそ書けた詩であって、その未完の情熱にこそ、私は芸術性を見出す。 筆を折ってからは、教師をしたり旅をしたり商人になったり、転々としつつ三十七歳で亡くなったらしいけれど、所謂、普通の人になっていたということだ。 狂ったように、憑かれたように詩を書き連ねた後は、死んだような生を送っていたのであろう。 その間、彼が何を想い耽っていたのかが気になり、その時期にもこまめに詩を書いていれば、本質的に熟成された詩が鑑賞できたであろうと思うと、少し残念だ。 もう詩は書かない、という確たる信念が彼にはあったのだろう。 詩人の中でもランボーは別格の伝説を誇っていると思う。詩人であった時期は 数年であり 筆を折ったその後は 商人となって ...

宮沢賢治詩集 (岩波文庫)


宮沢賢治
¥ 693 通常24時間以内に発送
★★★★

宮沢賢治詩集 (岩波文庫)
以下は96年教育テレビETV8での宮澤賢治特集で紹介されたもので、「宇宙授業」で毛利衛さんが朗読するつもりだったという、再構成された詩です。原文とは異なりますが、毛利さんの思いが画面から伝わってきて、この詩をぜひ原文で読んでみたいと思って購入しました。 ■「生徒諸君に寄せる」(宮澤賢治『春と修羅 四』)p. 267 再構成by毛利衛さん 新しい時代のコペルニクスよ 余りに重苦しい重力の法則から この銀河系統を解き放て 新たな時代のマルクスよ これらの盲目な衝動から動く世界を 素晴しく美しい構成に変へよ 新しい時代のダーウィンよ 更に東洋風静観のチャレンジャーに載って 銀河系空間の外にも至り 透明に深く正しい地史と 増訂された生物学をわれらに示せ 新たな詩人よ 雲から光から嵐から 透明なエネルギーを得て 人と地球によるべき形を暗示せよ 他のレビューで書かれている、「本書の文」と「意味」が同じに見えるのは、気のせいでしょうか。改版され活字も大きく読みやすいです。ひらがなが多いという印象なので、普通に読めると思います。値段が変わったので、2007年4月に改版したものでしょ...

西条八十詩集 (ハルキ文庫)


西条八十
¥ 714 通常24時間以内に発送
★★★★★

西条八十詩集 (ハルキ文庫)
西条八十が、失意の中にあったときに、満を持して書いた日本初の童謡「かなりあ」の歌詞は凄いですね。 私は、この歌詞を知ったときには、30mくらいぶっ飛びましたよ。 出だしが、「歌を忘れたカナリアは 後ろの山に棄てましょか」ですからね。 今だったら、動物愛護団体や教育委員会が目を血走らせて阻止に廻るんじゃないですか? でも、これはまだ良い方で、二番は「背戸の小薮に埋けましょか」で、三番は「柳の鞭でぶちましょか」ですよ(笑)。 棄てるのはまだしも、生き埋めや、ムチ打ちの刑は、まずいんじゃないですか・・・。 もちろん、詩人の言わんとするところは、そのあとに、すべて、「いえいえ それはかわいそう」とか、「いえいえ それはなりませぬ」などと否定することで、子供の持つ残酷性というカミソリを柔らかく制し、 最後に 「 歌を忘れたカナリアは 象牙の舟に銀のかい 月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す」 という美麗の句に繋げるわけですから、西条八十という手練れの並々ならぬ技量と、同時に、乾坤一擲の想いが見て取れるような気がします。 もっとも、これって、八十自身、詩人としては、...

月下の一群―現代日本の翻訳 (講談社文芸文庫)


堀口大学
¥ 1,733 通常24時間以内に発送
★★★★★

月下の一群―現代日本の翻訳...
小生にしては いささか異例だが この本に初めてのレビューを書いているRaikaさんの文章に感銘を受けて 今 これを書いている。非常にイメージの湧くレビューである。まずは本書とは関係ないのだが。 翻訳詩集は沢山あるが この月下の一群が白眉であると思う。堀口大学という詩人の代表作だとも思う。翻訳が代表作という詩人というのもおかしな話だが それだけ独創的な翻訳なのだと思う。 そもそも詩を翻訳など出来ようか? そんな究極の難問に立ち向かう堀口の足取りは しかし 軽やかである。「作曲家」と「演奏家」という区別が音楽にあるが その意味では 本作の堀口は「演奏家」である。そう 音楽と同様に 演奏家には その曲を解して 新しい世界を作り上げることも出来るのだ。今、少しずつこの本を読んでいるのですが、質・量ともにすばらしい詩集です。言葉の一つ一つがとても綺麗でシンプルで、翻訳者の技量やセンスが際立って優れている、贅沢な詩集だともいえます。というのは、最初から通して読まなくても、ランダムに引っ張り出していつでも読めるという融通が利くから、とても贅沢。まるで、とびきり上等のワインを飲みながらフ...

巴里の憂鬱 (新潮文庫)


ボードレール 三好達治
¥ 380 通常3〜5週間以内に発送
★★★★

巴里の憂鬱 (新潮文庫)
初代ゆとり世代の俺には、旧字体や非常用の漢字が多くて読むのがチト辛かったが、 いろいろな趣の文が読めて良かった。寓話的な話あり、小話あり、特に意味も無さそうな詩的叙情文ありで、薄い冊子にてんこもりの内容。 買って損なしです。ボードレールの散文詩集 雨の日曇りの日に音楽を聴きながら読むのにぴったりの1冊 著名な音楽家や画家に送った詩もあり 時代背景を考えたりすると楽しみも増えるかもしれません 古本で買ったので 前の人はよほど気に入っていたのか数箇所ドックイヤーができていた それも古本の楽しみ ボードレールって読みにくいと思っていませんか?この詩集を読むとそれが全くの読まず嫌いだってことがわかります。ボードレールぐらいお洒落で洗練された都会的な詩人はいません。是非都会の若い女性に読んでいただきたい。そしてちょっぴり孤独にひとりぼっちで夜の妖しい港に映る揺れる街明りのそばで煙草でも吹かしてふうっと嘆息でもひとつ?・・ちょいと知的にセンチメンタルになって欲しい。そんな素敵な詩集です。ボードレールの散文詩です。『悪の華』とは感じが少し異なりますが、面白い詩が結構あります。個人的に気に入ったの...

立原道造詩集 (ハルキ文庫)


立原道造
¥ 714 通常24時間以内に発送
★★★★★

立原道造詩集 (ハルキ文庫)
私が立原道造の詩の世界に、はじめて触れたときに読んだ本である。 個人的には、非常に思いいれの大きい書のひとつであるのだが・・・。 立原道造は大正3年(1914年)に、東京で生まれ、 24歳でこの世を去るまでに、詩をはじめ、 短歌や俳句、パステル画やスケッチ、 そして建築設計図までもを、残している。 この本は、見たとおり、詩集なので、 その中の「詩」について、焦点を当てているのであるが、 読めば読むほどに、さらっとしている一つ一つの単語の中に、 やわらかい陽射しが注ぎ込むような、春っぽさを感じる部分と、 芯の強い、しかし誰へにも優しい感触を示す、 暖かい言葉が並べられている。 私が一番好きなのは「優しき歌 U」の中にある、 「爽やかな五月に」が好きである。 「月の光の中に見える、あふれる涙を頬に見たとき」の、 道造独特の、儚くもろく、しかし捉える心の部分は、 しっかりと伝えることを知っている言葉に、 非常に、自分の持つセンシティブな心の部分に響く何かを感じる。 全体的に、男性が作った詩というよりは、 いくらか、女性詩に近い印象が残る場合もあるかもしれない。 しかし、観点や感性は、絶対...

一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫)


石川啄木 金田一京助
¥ 420 通常24時間以内に発送
★★★★★

一握の砂・悲しき玩具―石川...
啄木歌集は100円ショップにも並ぶほどある意味では身近な歌集でありましょう。小学校から中学校の国語の教科書にも出てきましたし、なじみのある歌人ではないかと思うのです。ですが私自身はどの歌集を読むべきか悩みました。岩波の文庫本も手に取りましたけど、啄木の分かち書きが読みやすいと感じたのはこっちの青少年向けの方でした。図書館で借りて気に入ったのですが、啄木の哀歓を身近なものにしておきたくて購入しました。生活の苦しみを歌った歌のなかに時折、平穏な歌が綴られていてその光の対比が忘れがたい。一握の砂・悲しき玩具を読むと切なくなります。 でも、この、透明な哀しみは心地よいです。 僕の住む北海道では短歌をやる人は必ずと言っていいくらい石川啄木の本を読んでいます。 北海道に縁があったからだけではなく、作品の評価その物が高いからです。 僕も繰り返し繰り返し読んでいます。 心に水が溢れてきます。 忘れてはいけないですよね。心って。 日本近代の青春歌集は、自己愛と感傷の涙「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて」から始まる。全551首に目を通せば、虐げられた貧しい人々への深い愛、人間のみじめさ哀しさ、そして...

明るいほうへ―金子みすず童謡集 (JULAの童謡集シリーズ)


金子みすゞ
¥ 1,260 通常24時間以内に発送
★★★★★

明るいほうへ―金子みすず童...
青本(私と鳥と鈴と)を買って、感動のあまりこちらも買いました。青本の方が、有名作品が多いかもしれません。この詩を読むと、「私もこんな風に物を見ることが出来たら良いなあ・・・」と思う反面、「切ないかもなあ・・・」とも思います。多少鈍感な方がこの世の中は生きやすいかもしれません。透明感のある、優しい作品群です。こんな才能がしばらく埋もれていたなんて信じられません。この当時は当たり前の感性だったのでしょうか?だとしたら現代は感性がかなり退化して来たから、この様な詩が新鮮に思えるのでしょうか。 屁理屈はさておき、だただ懐かしく暖かく切ない詩集です。 子供が出来たら必ず読んで聞かせます。みすゞさんの書かれた詩は、読んでいて、とてもやさしい気持ちになれます♪♪とても、表現が豊で、何度も読み返すたびに新たな感動が得られます!小林一茶のように、弱き存在への愛情。松尾芭蕉のように、自然や宇宙を感じさせる視点。すべての詩の中で、「かたばみ」が一番印象的な詩でした。今まで時間に追い立てられ、自分を追い込み、気がついたら心の病気にかかっていました。そんなすさんだ心に静かでありつつも、人の心の奥が見え隠...

このみちをゆこうよ―金子みすゞ童謡集 (金子みすゞ童謡集)


金子みすゞ 矢崎節夫
¥ 1,260 通常24時間以内に発送
★★★★★

このみちをゆこうよ―金子み...
わたしと小鳥とすずと、から続くこのシリーズも三冊目ですね。私はこの本のタイトルになっている「このみち」がとても好きです。みすずさんの詩は穏やかな愛情にあふれ、言葉も美しく、優しさに満ちています。どの詩も簡潔、わかりやすく、素直にこちらの心に響きます。若くして世を去ったのが残念でなりません。もし、もっと生きていられたのならまだまだ素晴らしい詩を残されたことでしょう。みすずさんの詩のように私も優しくなれたらいいなと思います。〜1年前に金子みすずの事が教科書に載っていました。それ以来みすずの作品が好きになり「この道を行こうよ」の他に、金子みすず全詩集空の母様や、美しい町、などの詩集も買ってしまいました。みすずの詩は、全て心が温まるものでした。僕が好きな言葉は、みんなちがってみんないいや、みちばたのかえろよこの道を行こうよなどが好きですこの本は60編を〜〜一冊にしたものなので内容も深い物が多く、現代仮名づかいなのでわかりやすく、全て心の安らぐ物です。金子みすずの生涯や矢崎節夫さんの解説もありわ借りやすいので買って損はないと思いますby小学校6年生〜この詩集の最後に収められている「このみち」を...

北原白秋歌集 (岩波文庫)


北原白秋
¥ 735 通常24時間以内に発送
★★★★★

北原白秋歌集 (岩波文庫)
非常に美しい詩が多く収められています。 幻想的な雰囲気が漂い、童謡詩人としての北原白秋とは、また一風違った…むしろ、180度違う白秋の世界というものを感じさせられます。 文体は古くて、少々読みづらいのですが、読み進めていくうちに、だんだん独特の文体にも慣れてくるので… ゴス、耽美、退廃的などといった単語に関心をもたれている方は是非………………

金子光晴詩集 (岩波文庫)


金子光晴
¥ 945 通常24時間以内に発送
★★★★

金子光晴詩集 (岩波文庫)
本は厚いですけど、『金子光晴詩集』と題された通り詩集であり文字がぎちぎちに詰め込まれているわけではありませんので読みやすいです。 代表作『鮫』の全編、『落下傘』『人間の悲劇』などの中から主な作品、散文詩や初期作品など幅広く収録されています。 戦争時代を生きた文学者には大きく二つの道しか選択肢として用意されていないのかもしれません。戦争に迎合するか、批判するか。 著名な人物では北原白秋や宮沢賢治などは前者でした。特に宮沢賢治は自ら積極的に大東亜共栄圏構想に賛同していたようなフシもあります。 金子光晴は『鮫』に代表されるよう、批判する側でした。 だからかどうか、白秋や賢治などよりは泥臭い詩が多いです。知名度がさほどでない理由もその辺にあるのかもしれません。 サイパン玉砕の報を聞いて書いた『血』における蝿の描写など生々しく印象的です。